名古屋市港区のカウンセラー行政書士の佐々木です。
誤謬とは、「ごびゅう」と呼び(間違い、誤り)のことです。
「ギャンブラーの誤謬」という心理(統計)学でメジャーなキーワードがあります。
特定のことが起きる確率を自分の思い込みや勝手な判断などで高く見積もってしまうことを言います。
例えば、サイコロの目が偶数目が出る回数は2分の1であるが、奇数目が何度も連続で出てしまうと、次は偶数目が出ると思ってしまう事ですね。株式市場で、下落が続いているとそろそろ上がるのではないかということも1つの例とされています。
対語は「大数の法則」と言えますね。こちらはサイコロの目(偶・奇数目)で例えるなら、同じことを繰り返すと、その現象は2分の1に近づくということです。
もう1つ、経済学で「合成の誤謬」をよく耳にします。
個人にとって良いことも、全員が同じことをすると悪い結果を生むこと言う語。(大辞林より)
ミクロでは良いことも、マクロになると悪いことになるということや、短期的には良いことが長期的に見ると悪いことになることす。貯蓄のパラドクスと言われるものです。例によく出るものとして、コンサートで前の観客が立つと、後ろにいる観客が見えなくなり全員立つ結果になるものが上げられます。
いずれにせよ、勘違いや思い込みには気を付けなければなりませんね。
合成の誤謬はこちらのサイトが参考になります。
アタリマエ! https://atarimae.biz/archives/6914
カウンセラーがやってはいけないことの1つとして、思い込み・決めつけでクライアントを見ることです。
先入観はいけませんよ。何事も、鵜呑みをせず、きちんと聞き、自ら考えて確認することが大切だと、私は考えます。